成長期

医師国保と協会けんぽ どちらが有利??

保険料の算定・給付等の比較(京都府の場合)

  医師国保
「医療法人」「個人事業主」
協会けんぽ
「医療法人」「個人事業主で強制適用事業所(常勤5名以上)or任意適用事業所の場合」
毎月の保険料 〇定額        医療    介護
組合員(医師)   41,500円 6,000円  
準組合員(従業員) 19,500円 6,000円
※組合員については所得に応じた減額制度あり
〇変動          医療   介護 
報酬月額100万円の場合 98,294円 17,592円
報酬月額20万円の場合  20,060円 3,580円 
家族の保険料 医療13,500円
(準組合員の家族で誕生日が
H14.4.2以降の方は11,000円)
介護6,000円
不要
保険料の上限(月額) 組合員(医師)
64,000円+介護保険6,000円×人数
準組合員(従業員)
40,000円+介護保険6,000円×人数
医療139,417円 介護24,881円
(報酬月額1,355,000円~)
賞与の保険料 不要 賞与の額に応じて変動
(医療10.03%介護1.79%)
事業主の保険料負担義務 なし
ただし、任意で1/2事業主負担の事業所多数あり。
法律上、半額負担が義務
自家診療 保険請求できない 保険請求できる
傷病手当金 なし あり(新型コロナ感染にも支給)
出産手当金 なし あり
育児休業中の保険料負担 あり なし
世帯での市町村国保の同居 できない
(全員が医師国保に移行しなけばならない)
できる
異動 協会けんぽ→医師国保はできない 医師国保→協会けんぽは可能( 後戻り不可)
※個人事業主である院長ご自身の場合、市町村国保の選択肢もございます。令和2年度の保険料の上限は年額99万円(月額82,500円)となっております。ただし、自家診療(院長の家族や、従業員を診療し保険請求すること)が可能となります。

(まとめ/検討の指針として)

① 院長先生(理事長)の保険料は圧倒的に、医師国保のほうが安価である
② 他の職員の保険料も、(「家族」が多い場合を除き)医師国保のほうが安価になる場合が多い

③ 保険の「商品内容」としてみた場合、協会けんぽ のほうが充実している(傷病手当金など)
④ 協会けんぽ であれば、従業員を診察した際、保険請求が可能


【2020年8月20日 追記】
京都府医師国民健康保険組合さまより、新型コロナウイルス感染症の影響による「保険料減免」「特別傷病手当金」「特別傷病見舞金」についてのご案内がございました

  • この記事を書いた人
経営支援部 第2課 サブマネージャー坪内 達也
平成25年 ひろせ税理士法人に入社。
医療に関する会計・税務はもちろんのこと、行政手続き、増患増収、事業承継などライフステージに沿ったご提案をいたします。

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