開業前

診療単価を増やす(増点)工夫事例

工夫事例 効果
高点数の治療・検査について、医師が診療中に患者窓口負担金の説明をする アレルギー検査・生活習慣病管理料の算定など
ひと月に複数回算定できる加算の算定 特定疾患療養管理料
月2回まで算定可(225点/回)
診療の最後に次回来院日の目安をメモで伝える 診療回数が増えることによる増収
(再診料72点・外来管理加算52点)
医師のカルテ記載と事務員の能力向上
(あくまでも医師と事務員との協力が必要)
医師と事務員の協力により既存診療の請求漏れを防ぐ
施設基準の見直し
(近隣の同一科目の医療機関と比較してみる)
近畿厚生局のHPにて、だれでも閲覧可能
レセプト点検ソフトの活用 レセプトの査定減対策として有効
専門業者にレセプト精査業務を依頼 請求漏れの防止対策としても有効
再請求の作業を医師と事務員が共同で行う 情報共有と再発防止につながる
患者ごとに年間治療計画書を作成し、骨粗鬆症など定期的にできる検査を計画的に実施する 事前に患者の了解を得ることで、検査を実施しやすくなる
居宅療養管理指導料(介護保険)の算定 要介護認定を受けている患者宅に訪問診療を実施した場合に算定検討

上記は増患対策に関する事例の一部ですので、自院の方針等に合わせてご活用ください。

一方でレセプト単価が、平均点数の1.2倍超かつ全体の上位8%以上となると、集団的個別指導の対象となる可能性が高まります

(平成27年京都府内の保険医療機関の診療科別レセプト平均点数一覧~近畿厚生局HPより抜粋~)

標榜科目 効果 標榜科目 平均点数 標榜科目 平均点数
内科 1380点 整形外科 1396点 眼科 782点
小児科 927点 皮膚科 684点 耳鼻咽喉科 901点
  • この記事を書いた人
ひろせ税理士法人 副所長 常田幸男
認定登録医業経営コンサルタント登録番号7130
平成10年 廣瀬伸彦税理士事務所(現ひろせ税理士法人)に入社。
開業から医療法人化、事業承継まで幅広く医業クライアントからのニーズに応える。
MMPG認定 医療・福祉・介護マスター
ツイッター https://twitter.com/yT37969190

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