成熟期

医薬品と医業経営

「医薬分業」のメリットと留意すべき事項

  メリット 留意すべき事項
業務 投薬の外注化で診療に集中 門前薬局の誘致が課題
(場所の問題・発行できる処方箋枚数)
処方できる薬の範囲が拡大
投薬ミスのリスク軽減 患者の経済的負担や利便性
院内での待ち時間の減少 患者ニーズとの相違
薬局スペースの有効活用 医薬分業後の調剤薬局とのトラブル
(綿密なコミュニケーションを図っていく必要アリ)
医薬品購入事務・レセ請求事務の負担軽減
在庫管理・期末棚卸し作業の負担軽減  
資金繰り 薬品仕入費用の削減 投薬料の減収
人件費の削減 投薬業務に携わっていたスタッフのリストラを検討しなければならない可能性
不良在庫化の抑制  
税金対策 概算経費率を使った節税対策
要件)社会保険診療報酬5000万円以下かつ総収入7000万円以下
 

「ジェネリック医薬品」に切り替える際のポイント

ジェネリック医薬品は先発品に比べて安価な分、単純に経営上有利に働くのでは?と思われる場合がありますが、下記の例とおり「実際の薬価差(利益額)」に留意することが重要です。

  薬価 購入額 利益額 利益率
先発品 100 90 10 10%
ジェネリック 50 40 10 20%

※「利益率」に惑わされずに「利益額」を重視して仕入価格の交渉をしていく必要があります。
上記の場合、利益率ではジェネリックが有利ですが、実際の利益額は変わらず、経営数値に与える影響は±0となります。

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