平成27年11月5日(木)『医療クラーク 成功のヒント』というテーマで、医療経営セミナーを開催致しました。当日は多数ご来場の中、実際に医療クラークを導入し成功されている医療法人社団里皮フ科クリニック 理事長 里博文先生にご登壇頂き、具体事例を交えてご解説頂きました。セミナー内容をここに「再現」致します!
医療クラークとは・・・
医師が行う診断書作成等の事務作業を補助するスタッフの事です。医師と患者さんが十分なコミュニケーションをとれるよう、医師と患者さんとのやり取りを見ながら電子カルテの入力をサポートすることが医療クラークの役割です。
● 医療クラーク導入のきっかけ・・・
1. 電子カルテを見る時間が多く、患者さんと向き合って診療できない
2. ディスプレイを見る時間が長く、目が疲れる
3. 疲労から処方や入力ミスが起こる
4. 患者さんの待ち時間が長い
● 医療クラークを導入することで・・・
1. 患者さんと向き合って診療できる
2. 診療カルテに記載する内容が増える
3. 患者さんの待ち時間が減少する
4. スタッフの残業時間が減少する
⇒ 結果、患者サービスが向上し、患者満足度がアップします。
● 医療クラークQ&A(パネルディスカッション)
1. 電子カルテは、医師以外が入力しても良いのですか?
「医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について」という通知で認められています。医師が最終的に内容を確認することなどが要件です。「2007年12月28日厚生労働省医政局」
2. 医療クラークに向いている人材を教えてください。
まずは、パソコン操作がある程度できる人でしょう。医師が行う診療を予測する力があれば、なお良いと思いますが、何より、素直でへこたれない心を持っている人が、医療クラークに最も向いている人材だと思います。
3. 医療クラークの服装と配置はどうされていますか?
医療クラークも医療従事者なので、服装は白衣が望ましいでしょう。配置は医師の隣が良いです。プライバシーを重視し、患者さんによってはカーテンで仕切るケースもあります。
4. 診療所で医療クラークを配置した場合も診療報酬で補填されますか?
診療所で医療クラークを配置しても、病院の様に診療報酬で補填はされません。人件費は増加しますが、それでも医療クラークを配置するメリットを考えると、十分賄えていると考えられるのではないでしょうか。
(まとめ)
医療クラークを導入することは、診療内容やカルテの充実、業務の円滑化、疲労感の減少、残業時間の短縮等、医院経営にとってその効果は非常に大きなものと言えます。上記でお悩みであれば、一度、医療クラークの導入をご検討されてはいかがでしょうか。
- この記事を書いた人
- 社員税理士 経営支援部 第1課 マネージャー西本 順一
- 平成19年 ひろせ税理士法人に入社。
平成24年 税理士登録
法人税法・所得税法・消費税法を、複数ある税法の中でも特に得意分野としています。
MMPG税制会計研究生として、医業クライアントに対して、最新・最良・最適な税制面でのご提案を致します。